『塩狩峠』［かくれんぼ］67　食前には、必ず菊が祈……

小説『塩狩峠』
飲食・食事・料理・食物・食材祈祷・儀式
国内東京

『塩狩峠』［かくれんぼ］67　食前には、必ず菊が祈……

2023.03.12 / 最終更新日：2023.04.16

食前には、必ず菊が祈り、父の貞行と待子は指を組んで祈る姿勢になった。その度に信夫は自分だけが除け者にされたようで、三人の祈る姿をじっと見すえるように眺めた。その寂しさは、ともすると食事中も消えないことが多かった。信夫はなかなか祈りに馴れることができなかった。自分も祈ってみようと思うこともあったが、なぜか素直についていけなかった。

〈作品本文の凡例〉https://www.miura-text.com/?p=2463

投稿者: 難波真実
〈地の文〉

『塩狩峠』［かくれんぼ］66　信夫は母がきらいでは……

『塩狩峠』［かくれんぼ］68　（お祈りなんか、なき……

『塩狩峠』［かくれんぼ］102　菊が顔をのぞきこんだ……
『塩狩峠』［鏡］154　六さんは鼻に汗をうか……
『塩狩峠』［鏡］117　「おれはお前に落とさ……
『塩狩峠』［かくれんぼ］37　「ふじ子って、吉川の……
『果て遠き丘』［影法師］（七）34　「ほんとうよ、お父さ……
『道ありき』［はじめに］1　昭和二十一年四月、た……

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