『果て遠き丘』[ 蛙の声 ](四)12 いや、それだけなら保……

いや、それだけなら保子は迷わなかった。いますぐツネが帰ってきたとしても、すでに便りがきている以上、ツネは強く咎めることができないにちがいない。保子がためらったのは、容一と恵理子がニュー北海ホテルで会い、その場に自分も行っていたことを、香也子に知られているからだ。


〈作品本文の凡例〉https://www.miura-text.com/?p=2463

関連記事

  1. 『果て遠き丘』[ 春の日 ](五)34 上機嫌にツネはいう。……

  2. 『果て遠き丘』[ 蛙の声 ](四)59 「さあ、わからないけ……

  3. 『果て遠き丘』[ 蔓バラ ](二)14 「じゃあ、整さんには……

  4. 『果て遠き丘』[ 蛙の声 ](三)1 窓からアカシヤの花の……

  5. 『果て遠き丘』[ 蔓バラ ](一)23 容一は、別れた保子の……

  6. 『塩狩峠』[ 菊人形 ]36 「何ですか。そんなに……

カテゴリー

アーカイブ