『果て遠き丘』[ 起伏 ](一)27 「ぼくは、北海道らし……

「ぼくは、北海道らしい、清純で素朴な家具を作りたいんですよ。どんな貧しい家庭にも、または豪華な家にも調和する家具をね。そして使えば使うほど、愛着を覚えるような家具をね。近ごろはすぐに何でも捨て去るでしょう。時々まだまだ使えるソファーなんか捨ててあるのを見ると、ぼくはたまらなくなるんですよ」


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