『果て遠き丘』[ 蛙の声 ](二)1 恵理子は川田カメラ店……

恵理子は川田カメラ店に、仕立物のワンピースを届けて、外に出た。夕方の買物通り公園には人があふれていた。通りの真ん中にある大きな花時計の前に、四、五歳の子供と並んで、若い父親がその妻に写真を撮られていた。ベンチには四、五人の老人たちが、何か楽しそうに話し合っている。和やかな風景だ。


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