『果て遠き丘』[ 蛙の声 ](八)31 その後、幾度か西島に……

その後、幾度か西島に会っているのだろうか、恵理子は気になっていた。恐らくボーイフレンドという以上、幾度か会っているにちがいない。そしてまた恵理子は、いつか見た西島と、若い女性のうしろ姿を思い浮かべた。二人は、恵理子の家の向こう岸を、並んで歩いて行ったのだ。あれはいったい誰なのか、聞きたいことは恵理子にはたくさんあった。


〈作品本文の凡例〉https://www.miura-text.com/?p=2463

関連記事

  1. 『果て遠き丘』[ 蔓バラ ](二)36 「あ、絹ちゃん、ビー……

  2. 『果て遠き丘』[ 影法師 ](九)10 と、章子は香也子の顔……

  3. 『果て遠き丘』[ 蔓バラ ](一)49 といった。……

  4. 『果て遠き丘』[ 影法師 ](二)19 「そうかねえ」……

  5. 『塩狩峠』[ 桜の下 ]12 菊が玄関から姿をあら……

  6. 『果て遠き丘』[ 春の日 ](四)86 「いやだわ」……

カテゴリー

アーカイブ